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「林 英哲&英哲風雲の会 中米・北米公演」のご報告
『風雲旅日記怒濤のニューヨーク編』その3
皆様こんにちは辻祐です。
『怒濤のNY滞在7日目』
11時半からヨガのクラス。
この日師匠は午前中からメトロポリタン美術館へ行くため別行動。
お昼は49st沿いにある老舗のラーメン屋でみそラーメン。
(もう日本も同然の組み合わせ、しかも餃子がうまい!)その後は独りでNY散策。ブラブラ歩いているとでっかい白い建物を発見したので即侵入。
NYパブリックライブラリーというところらしいが、本読むだけの場所なのにやたら豪奢で気合いの入った建築物。
タダで入れるので時間を潰すのにはもってこい。
図書館をあとに一旦下宿へ戻り、今宵は人生初のカーネギーホールへ!
ベルリンフィルによるオープニングガラで指揮はサイモン・ラトル卿(Sir Simon Rattle)。レッドカーペットのしかれたエントランスに期待は膨らむばかり。
満員のカーネギーホール!圧巻のベルリンフィルの演奏!
特に個人的にクラシックで一番好きなストラヴィンスキーの『火の鳥』第一楽章「魔王カッチェイの踊り」の最初の一音目で感極まりそうでした。
力強い弦の迫力とキラ星のごとき弱音とのコントラスト。
加えて精密機器の様な各人の技量とか・・・もう言葉にならん!
スゲぇ!そしてカッコいい!
オーケストラの演奏でこんなにカッコいいと思ったのは初めてです。とにかく感動と興奮のみです!
写真左:カーネギーホール前のレッドカーペットにて 右:ソールドアウトの看板前にて
それにしても、かつて師匠もこの場所で演奏したのかと思うと改めてその偉大さが実感できます。
しかもこのオケとコンチェルトで共演してるってどんだけ~です。
いつか自分もなんておこがましいとは思いますが、ここはあえていつかきっと!そんだけ~です。
・・・NY滞在残り6日。
『怒濤のNY滞在8日目』
午前中から僧太鼓が練習しているお寺の本堂(教会の様な造り)で師匠とツアーレパートリーのリハーサル。
その後はアラン岡田さん(僧太鼓リーダー)と渡辺薫さん(元鼓童)親子とランチしながら、何が『日本の太鼓』かについて色々と話をする。アメリカでもドラムの様な和太鼓やパフォーマンスのみが強調された様なものが流行しており、何が日本的か?何が太鼓か?を真剣に考える人々が段々増えているようだ。
日本でも同様の事が起こっているが、これだけ文化の土壌の違う場所で同じ様な問題提起がなされている事は非常に興味深い。
そして、そこで師匠の日本の太鼓についての考えを、お二人に話していたが、
その内容は民俗学あるいは文化人類学的な内容を含むもので、表現者としての長年の経験と深い知識に裏打ちされたものでした。
その真意が彼らにどこまで伝わったかは定かではありませんが、この日の交流はとても意義深いものだと思います。
写真左:仏教会の本堂にて住職さんと 右:アラン岡田夫妻、渡辺薫さん親子と
そして、夜はNew York City Balletの『21ST Century Choreographers1』をDavid H Koch Theater at Lincoln Centerへ。
NYCBの今シーズンのオープニングプログラムで、コンテンポラリー作品全6作という内容でした。
音楽も生演奏だし、劇場も豪華だし、日本では味わえない雰囲気を堪能いたしました。
創作的なものではありますが、すべてポワントで踊るところにNYCBの歴史とプライドを感じました。
写真左上:バレエの劇場の看板前にて 右上:バレエの劇場内
写真下:メトロポリタン劇場前のアート作品の前にて
・・・NY滞在残り5日。
『怒濤のNY滞在9日目』
この日午前中からクイーンズにあるイサム・ノグチ美術館へ。
展示物も多く、独特の造形感覚にかなりインスパイアされました!
それから日本を別の視点から眺めている様な感じの体験ができました。
美術館自体も実際に作品制作をしている工房をリノベーションした場所でとても面白かった。
写真左上・右上・下:ノグチイサム美術館にて
その後MOMA PS1へ移動(廃校を再利用した展示スペース)
しかし、改装中で展示物は一つもなくがっかりしていると、大きな展示スペースでコンテンポラリーダンス?のエキシビションに遭遇し、訳の分からないまま絡まれたりしました。世界中ダンスの人は様々な試みをしています、なんだか他人事ではない気がしました。
写真左・右:MOMA PS1にて
PS1を後にグリニッジ・ヴィレッジへ移動。
凱旋門、ゲイストリート、イカした靴屋、ヴィレッジバンガードなど街を歩きながら夕食へ。
夕食は『うどんのウエスト』でうどんを食べました!(九州の人なら分かるはず!)同系列かは不明ですが、麺は確実に福岡テイストでした。
写真左:通りがかった凱旋門前にて 右:通りがかったヴィレッジバンガード
夕食後はオフブロードウェイにて『STOMP』を鑑賞。
あっという間の100分間、約20年ロングランを続けているまさにエンターテイメントという感じの舞台。
20曲位あるレパートリーと段取りを覚えるのには並大抵の訓練では到底不可能に思え、毎日よくできるものだと感心しきりでした。終演後送り出しをしているメンバーにM氏が師匠を紹介したら、とても驚いた様子で「是非一緒に写真を!」と出演者の方が大興奮していました。
写真:「ストンプ」の劇場内にて
帰りに老舗のアイリッシュパブ(創業160年)で一杯。(ビールが2杯で5ドル!)ダメ押しに下宿の近くの教会でオルガンのコンサートを聞いて、聖なる気持ちで帰宅。
天使が迎えにくる前にこの文章を書いて、怒濤の日々がまた過ぎてゆきます。
・・・NY滞在残り4日。
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