風雲旅日記
「林 英哲&英哲風雲の会 中米・北米公演」のご報告
『風雲旅日記怒濤のニューヨーク編』その4
皆様こんにちは辻祐です。
『怒濤のNY滞在10日目』
午前中ヨガはクラス。
ヨガの後は下宿の近くにあるアンティークショップの様な豪華な内装の店でブランチ。(オーナーとM氏は友人同士)
写真:アンティークショップの様な店内(ブランチ)
ジャパンソサエティーのSさんから紹介して頂いた、演出家のバジル・ツイスト氏のリンカーンセンターで上演する新作のリハーサルを見学に行きました。布や様々なオブジェクトを使い音楽と映像とダンスなどをミックスした不思議な舞台表現作品。
曲はクラシック(春の祭典など)でしたが、リハ中に演出家自ら完成映像を交えて丁寧に作品解説をしてくれました。
バジルさんは日本の文楽人形やフランスでパペットの勉強をしたそうです。
特に歌舞伎の手法など良く勉強されている様子でした。本番が見られないのが残念ですが、とても勉強になりました!
写真左上:舞台映像を見せて、演出プランを説明しているバジル・ツイスト氏
右上:バジル氏演出舞台のリハーサル風景
左下:バジル氏と
リハ会場から移動しそのままブロードウェイミュージカル『KINKY BOOTS』鑑賞。(トニー賞受賞作品)キレキレ・ビカビカ・ノリノリこれぞブロードウェイミュージカル!(音楽はシンディーローパー)
ドラグクイーンのショーのシーンなど、よくこの人材が見つかるもんだと感心するぐらいレベル高いし、皆脚が真直ぐ。
人種や性別の問題を扱ったいかにも海外的なテーマの作品で、日本では見る事のできない舞台に大興奮でした。
写真左:劇場内 右:劇場表にある主役のパネル
夢見がちな僕の夢見心地の華麗なる日々?も残り数日。
・・・NY滞在残り3日。
『怒濤のNY滞在11日目』
午前中はヨガクラス。
午後からは今回のWS受け入れ先で主にNYで活動する僧太鼓のメンバー向けにWSクラス。
写真左:地下鉄移動WSへ向かう 右:仏教会前にて
4時間ぶっ通しのWSでしたが、メンバーの皆さんは、それはそれは熱心に受講されていました。
この日は特に大太鼓の正対構え奏法の細かいディティールを丹念に指導。
師匠の考える大太鼓の奏法の理論を余すところなく伝え、現役プレイヤーから見ても充実の濃い内容でした。
またWSの前半に彼らのレパートリーを拝見しましたが、その演奏クオリティーは高く、日本のアマチュアレベルと比較してもとても音楽的で品の良い印象でびっくりしました。彼ら曰く、NYのお客は目が肥えているからだそうで、芸能も都市化し洗練されるという事なのでしょう。僧太鼓の目指しているものが、一般的な太鼓グループと違うという点で非常に興味深い事でした。
写真左上、右上、左中、右中:WS風景
左下:集合写真 右下:頂いたプレゼント
WSの後はメンバーと食事へ。
楽しいひとときはあっという間でしたが、また口々に再会を誓いながら別れました。
本当にありがとうございました!
・・・NY滞在残り2日。
『怒濤のNY滞在12日目』
午前中はヨガのクラス。(ハムストリングスが痛い、筋肉痛です。)
午後はランチのあとアジアソサエティーのディレクターのレイチェル・クーパーさんに会いに行く。
写真:アジアソサエティーのディレクター レイチェル・クーパーさんと
その後5Avを色々と歴史的な建造物などを見ながらぶらり散歩。
ティファニーの本店で今回お世話になっているM氏に天使のテャームをプレゼント。(ちょっと買うのに緊張しました・・・)
写真:ホワイトライトフェスティバルの看板
一旦下宿にもどり、夜はメトロポリタンオペラハウスにて『魔笛』(ジュリー・テイモア演出)を鑑賞。(シーズンオープニング公演)
いかにもジュリーの演出らしく、様々なパペットやユニークな衣装に豪華なセットと日本では実現は難しいであろうと思われる。
しかしながら、完全に歌舞伎のスタイルと見て分かる手法がふんだんに盛り込まれており、彼女のアジアを見る目がとても面白い。オペラといってももうほとんど歌舞伎の様でした。(メイクも歌舞伎風だし。)
写真左上:メトロポリタンオペラハウス前にて 右上 オペラ魔笛の看板
左下 メトロポリタンオペラハウス劇場内
バジル氏やジュリー氏の様に日本の伝統手法は海外で独自培養され、前衛芸術として燦然と輝く評価を受けるものになっていました。逆に日本からこのような人材がでないのが不思議ですが、日本の文化の中には確実に世界に通用する要素が詰まっていると、改めて考える良い機会となりました。
信じられない様な日々が続いていますが、いつか罰でもあたるんじゃないかと思う程、日々充実しています。(むしろタイトすぎる程ですが・・・)
この経験が生かせる様な人間にならねば!
という訳でNY体験も残り僅か、コーンの先までアイスを詰めるが如く最後までなんだかんだと忙しくなりそうです。
・・・NY滞在残り1日。
『怒濤のNY滞在最終日!』
午前中から溜まった原稿を必死に書く。(夏休みの宿題は最終日に徹夜するタイプ)
午後はチェルシーのミートマーケットへ。
写真:ミートマーケット前
ランチをすませ、NYで今話題のスポット「ハイライン」を散策。(昔の鉄道の路線跡を遊歩道にした公園)
ハイライン沿いにたくさんのギャラリーが立ち並ぶエリアでギャラリー巡り。
流木の様に見えるブロンズの馬の作品が印象に残る。
写真左上 右上:チェルシー地区のギャラリー街にて
その後はコムデギャルソンNYへ。
ストアマネージャーのAさんを紹介していただく。(M氏のご友人)
店内はギャルソンらしい内装で、NY在住の著名人も数多く来店するそう。
いつか舞台衣装で我々とコラボしていただきたい!(激しく希望)
写真:Mさんのお友達でコムデギャルソンのストアマネージャーさんと
再びハイラインを散策し、一旦下宿へ戻る。
夜7時からはミュージカル『A GENTLEMAN’S GUIDE to Love & Murder』を鑑賞。今年のトニー賞受賞作品で、内容はサクセスブラックコメディー。
とにかくキャスト全員の歌のレベルが半端じゃない!色々舞台を見た中でも特によいものでした。演出も狭いスペースを賢く見せる演出で(劇中劇設定)特に1人9役には脱帽です。(ほんと面白い!)
写真左上:「ジェントルマングライド」会場内 右上 「ジェントルマングライド」客席
その後NY最後の晩餐へ。
写真:Tボーンステーキ
人生で一番贅沢な怒濤の日々はこうして幕を閉じました。
あすはいよいよトリニダートへ出発です。この先一体何が起るのやら・・・
結局怒濤のカリブツアーへと続くのであった・・・
Thank you NY! I Love NY!そしてM氏、大変お世話になりました!!
さあ、ここから頑張りますよ~
いざ!トリニダートドバコへ!