道をゆく人
99年三重県の委嘱により作曲されたもの。演奏は最少人数4人(太鼓2台)から数十人以上での大合奏まで可能。八丈スタイルの奏法に声を合わせる中級者以上向けの難易度。ガイドとしてのリズムサンプルCD付。
詩:後白河上皇 / 林 英哲
作曲:99年 林 英哲
発売:英哲太鼓の会
税込価格:¥3,100(リズムサンプルCD付)
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この曲は、十二世紀の日本で盛んになった、聖地熊野への巡礼をイメージして99年に作曲された。熊野は美しい滝の流れる険しい山の奥にあり、人々は自然崇拝の聖地として、又、神仏習合(仏教と神道の合体した日本独特の宗教観)の修行の場として盛んに巡礼を行った。当時の人々は願いを叶えるために危険な海岸を渡り、険しい山道を歩いて熊野に向かった。今でも多くの人が訪れ、04年には世界遺産に認定された地域である。この曲では、ひとつの太鼓を二人向かい合って打つ形で山に向かう様子を表し、さらに当時の「今様」(いまよう/ポピュラーソングの意)の雰囲気を伝える歌を歌いながら太鼓を打つのが特徴になっている。歌詞は当時の上皇が残した巡礼の苦しさを謳った詩を用いている。〈プログラムノートより〉
※付属されるリズムサンプルCDは、8センチCDです。
林 英哲によるこの曲のソロ演奏がDVD「ベルリンライブ 千年の寡黙2000」、CD・DVD・VIDEO「マンハッタン・ライブ Jakuchu2002」、CD「光年の歌」に収録されている。