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「林 英哲&英哲風雲の会 中米・北米公演」のご報告
『風雲旅日記怒濤のカリブ海強行軍~トリニダード・トバゴ公演~』
皆様こんにちは辻 祐です。
『初日』
JFK空港(NY)からカリビアンエアーでトリニダード・トバゴへ行くはずが、機体トラブルであわやキャンセルになりかける。(災難1)
結局予定より6時間遅れのフライトで真夜中のT・T(トリニダード・トバゴ)に到着。
入国のときに迷彩柄は輸入禁止だ!と僕だけリュックを咎められる。(災難2)
何とかリュック問題は解決しいざ入国!
と思いきや、日本からの合流組の荷物がロスト。(災難3)
到着したのが朝5時で、ホテルまで渋滞し(災難4)テェックインしたのが8時前。そのあと昼からトリニダード・トバゴ大学(UTT)での講義と演奏の授業のため楽器をピックアップしに運送会社の倉庫へ行く。戻って昼食をとりWS会場の大学へ移動。若い大学生の生徒も日本の太鼓に興味津々の様子で、熱心に師匠の講義を聞いていたのですが、デモ演奏になるとやはり大盛り上がりで、授業の後は皆質問&写真攻めにあう。
写真:UTTでの講義と演奏
この日ロストした荷物も無事に届く。ここまでほぼ睡眠無し。
この日はとろける様にベットに沈む・・・。
『2日目』
朝6時にホテルを出て、地元のTV局CNC3へ7時台の生放送に師匠が出演(インタビュー&演奏)。
写真左:師匠が出演した地元のCNC3テレビ局内にて・看板 右:CNC3テレビ局内にて
朝から楽器の搬入出など一仕事終え、昼から公演会場のサンフェルナンド・SAPA劇場(The Southern Academy for the Performing Arts)へ移動し搬入。
到着し、搬入のトラックがきて唖然、オーダーしていた車両と全然違う車で、リフトは無いし荷台が高い。(災難5)大太鼓をどうやって下ろすのか、着いて早々作戦会議。頼んでいた劇場スタッフも「搬入口の外は保険の関係で手を出せない。」と信じられない事態に。(災難6)この逆境を何とか知恵と勇気で乗り切り仕込み。ここでも頼んでいたライザー(ステージ上で太鼓などを乗せる山台)が届いていないという事態。(災難7)
現地のスタッフはのんきで楽しげな雰囲気だが、連日の疲労と南国タイムでこちらもうお手上げ状態。
しかもその日やっと届いたライザーの階段とけこみ(山台側面の化粧)がないというもう悲劇。(災難8)次の日絶対もってこいよコノヤロー!的な交渉をし、この日の仕込みは終了。
写真左:公演会場のSAPA劇場(サンフェルナンド) 右:陽気で若い現地の劇場スタッフたち
約束は忘れるし、作業は遅いがこれが南国のタイム感なのだと、軽いカルチャーショックを受ける。
この日も死んだ様にベットに沈む・・・。
『3日目』
この日は公演日。
コノヤロー!とあれ程言ったライザーは時間に遅れてくるし、持って来た階段はデカすぎて「なんだこりゃ!」状態。(災難9)
舞監ももう苦笑い・・・。それでもどうにかこうにか仕込み終わり、通しリハ。
写真:リハ中の師匠の背中・SAPA劇場にて
リハが終わると明らかにスタッフの態度が一変、何でもするよ的な、昨日の敵は今日の友的現象が起こる。
作業中ずっとゲラゲラ笑ってる彼ら(基本的にはずっとしゃべってる)を見て、みんな意外と若いんじゃあないの?と僕らの中に疑問がわいたので、年を聞くとやはり若いスタッフばかりだったのでビックリ!(人の見た目って当てになりませんね~)
この国はどこへ行ってもゲラゲラという笑い声が絶えない。
笑わずにはいられないのは小さい子どもと一緒だなと、この国の人々の純朴さを想う。(遠い目)
気を取り直していよいよ本番!と思いきや、まさかの大臣(VIP)待ちで20分押し。(災難10)しかも演奏前の大臣挨拶が長~い。(災難11)
そんな逆境にもめげず、もう在らん限りの気合いで、ものすごい雰囲気になり全員裂帛の演奏。大喝采のスタンディングオベーションになる盛況ぶりに今までの災難(計11)はもれなくチャラ。お客様が喜んでくれるのが何よりの励みでした。
写真左上・右上・左下:SAPA劇場公演
搬出を終えたのが11時。ホテルに戻ったのが12過ぎで、この日は舞監さんの部屋でささやかな打ち上げとキューバの作戦会議。
この日の情報によるとキューバはさらに多難な旅になりそうだと思われる・・・。(更に遠い目)
この日は気を失うようにベットに沈む・・・。
『4日目』
この日はOFF!
午前中は衣装の洗濯や個人物のパッキング。
午後は大使館のUさん(この国でずっと我々をサポートしていただいた書記官さん)の案内でトリニダード・トバゴ観光。
ココナッツアイスやサメのハンバーガーなどB級グルメを堪能。
写真左上:地元のB級グルメ「サメバーガー」 右上:観光で訪れた高台にある砲台から
左下:ココナッツのアイス 右下:観光で訪れたビーチとヤシの木。これぞ!カリブ海!的光景
地元のビーチにも行きましたが、そこで露天商をしていたおじさんが偶然大学での講義を聞いていたらしく、「何でも安くするぞ!」と言ってトルコ石のペンダントを安く売ってくれました。
その夜は日本大使館のS臨時大使とのカジュアルな食事会。
ヨットハーバーの近くにあるレストランで、夕日がカリブ海に沈んでゆく景色が印象的でありました。(ダメ押しの遠い目)
写真:最終日カリブ海に沈む夕日
そういえばホテルに帰り着いた時、ふいにUさん(書記官)が「すっかり皆様のファンになりましたので、英哲太鼓の会に入会したいと思います。」と言っていたのがこの公演の何よりの成功の証の様に思えます。
色々あったけど、結果良ければ全て良し!というわけで明日は朝3時20分ホテル出発。
現在この文章を書いている時刻は10時42分。
今夜はもうすぐベッドに沈む・・・。
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